相談:希望の性別を授かれなくて、寂しかったり他人に嫉妬を感じること
『子育ての悩みとのつきあい方』の記事にコメントで相談をいただきました。
書き手にのみ公開のコメントでいただいたので部分的に引用しながら、それに対する僕の考え方を書いていこうと思います。
ざっくりと相談の趣旨をまとめますと、
女の子を育てたかったが、第一子、第二子(妊娠中)ともに男の子でがっかりしてしまった。
周囲の男女を育てている家庭に嫉妬を感じてしまったり、「女の子がよかったでしょ?」といった相手の何気ない言葉にもイヤな思いをしてしまう。
・子どもを授かれただけでも幸せなこと
・希望の性別が産まれたからといって、希望通りの育児になるわけじゃない
・子どもは家を選んできてくれた
といった話を見聞きして一応の納得をしているが、なかなか気持ちは変わらない。
また末尾にこうも書いてありました。
>ありがちな悩みに長文を失礼しました。
ここにも実はとても大事なことが含まれているのであとで少し言及しますね。
◆そもそも悪いことではない
子育ての実際には、実は模範的でないこともたくさんあります。
世の中には「優しく愛情たっぷりの母親」像のようなものをよしとする空気が一般的にあります。
これが道徳化しているとすらいえるでしょう。
単に「優しく愛情たっぷりの親」ではなく、わざわざ「母親」になっているのもこの問題の根深いところです。
父親が仕事に熱心で家庭や子供を省みていなくても、大して問題視されないのに母親がそうであるとなるとまるで鬼の首でも取ったかのように、批判・攻撃されます。