愛情という言葉について
僕はNetflixに入っているのですが毎年面白い現象があって、クリスマス映画が出始める時期とハロウィンの時期がどうも重なっているみたいで、新着映画の欄には愛にあふれるメロドラマ、家族愛を描く映画とホラー映画が複数並び合うというカオスな状態になります。
クリスマス映画はある意味でワンパターンです。
だからこそなにも考えずに見られるのでそこが良くもあります。
そのパターンも恋愛ものと家族愛もののふたつがあります。
それらにもクリスマス映画ならではの特徴があります。
それは人を好きになることに臆病になったりあきらめた人、家族と疎遠になった人がいまいちどそれを取り戻すというストーリーテリングである点です。
これは根っこで考えればキリスト教の影響が、物語として考えればチャールズ・ディケンズの『クリスマスキャロル』が影響していると言えるでしょう。
そこにあるのは、人間愛あるいは人間性の回復というテーマです。
これが結果としてクリスマス映画に共通する、あの優しくほのぼのとした気持ちになれるという物語を見るものに提供します。
ことほどさように、愛という概念は人間の善性や優しさ、人との関わりを求めるいかにも人間らしさと絡まり合い素敵な概念ではあるのですが、しかし現実にはそれがいい方にばかり向かわないこともあります。
少しそこを見ておくことで、その負の影響を受けないようにしておこうというのが今回のねらいです。