子育て座談会について

座談会の趣旨について。誰もが自分を否定されず、喜びやしんどさ、本音を出せる場として継続して維持していくこと。
保育士おとーちゃん 2026.06.24
誰でも

先日、毎月一回開催しているオンライン子育て座談会を行いました。

外からはどういうことをしているのか見えないことと思いますので少し説明しておこうと思います。

◆子育て自体の難しさ

僕は長年子育てを見つめてきました。

子育てはつねに悩みがつきものです。

育児書は世の中にたくさんあっても、「我が子」の育児書は存在しません。

ひとりひとり違うのに。

特に日本では、「そろえる」ことに意識がいきがちです。

みな同じことができるように乳幼児期にも学齢期にも求められてしまいます。

どんな子であれ狭いストライクゾーンに合わせるのは大変ですが、人にはそれぞれの個性があります。

最近でこそ発達上の個性というものが世の中で認知されるようになってきました。

しかし、その実際の対応は非常に難しいものがあります。

一般的な子育ての知識がかえってマイナスになってしまうこともあります。

本来ならばそうした多様なあり方に対して社会的にサポートしていく必要があるのですが、まだまだ不十分なのが現実です。

そうしたさまざまなあり方のにもなんらかの援助ができるようにというのがこの座談会のひとつのコンセプトです。

さらに、子育ては孤立におちいりやすいです。

それも多少なりとも防ぎたいとも思います。

◆子育てする大人のしんどさへの寄り添い

子育てを知れば知るほど、目の前の子供にどう関わるかという単純な問題ではないことが見えてきます。

大人の側の性格だったり、おかれた状況だったり、育った家庭のあり方だったり、自身の親や祖父母のあり方、それまでにされたり起こったりした経験などが大きく影響して、その人その人の今の子育てがあります。

意外にも人は子育てのことを知らないものです。

というのも当然で、たとえ隣の家や仲の良い友人だったりしても家庭内の実際の内実は見えないことが普通です。

つまるところ、自分がされた子育てが最も大きな影響を与えてしまいます。

ひとつしか知らなければ、それが良いか悪いかも判断できません。

それは時に、我が子への加害や支配が再生産することにつながります。

もう20年くらいになるでしょうか。

「毒親」という言葉が一般的になりました。

それはすごく良いことだったと僕は考えています。

というのも、それまでこうした問題はそれが加害&被害であること自体が理解できにくかったからです。

加害の再生産を防ぐためには、自分がされたことはイヤなことだったんだと認識できることは欠かせません。

しかしながら、こうした個人的な経験は配偶者や仲の良い知人であってもおいそれと話すことができません。

また、それをしたとしても必ずしも理解してもらえるとも限りません。

それを否定されずに話すことができる場が必要です。

◆生きづらさと子育て

子育てと生きづらさは密接な関係があります。

必ずしもそれを自覚したり、それに向き合うのが良いというわけではありませんが、そうしたいと自分から思った時にそれをサポートしたり、エンパワーメントしたりしてもらえる場がどこかには必要でしょう。

もちろん本格的なカウンセリングなどもありますが、そうしたところに行くためのきっかけやエネルギー自体が難しいという点があります。

◆道徳でジャッジされない場

子育てには道徳が入り込みやすいです。

例えば、自身の親にされたひどい扱いを他者に話すと、

「親を悪く言うもんじゃない」

「それでもあなたを育ててくれたんでしょ」

「親にもいろいろあったんだよ、わかってあげなよ」

などなど、山ほどの二次加害がかえってくることがあります。

道徳の価値観は、実際のところ権威主義の維持と連関しているので必ずしも公正にはなり得ません。

そのため、道徳心・善意ゆえに被害を受けた人にそれを矮小化するという不公正な対応が起きてしまいます。

それゆえに、自身や家庭内の問題を口にすることができなくされてしまいます。

僕は福祉の人間なので、道徳ではなく人権の立場から公正な場として維持することを目指しています。

◆世代の役割

僕の親の世代は戦後すぐの生まれです。いわゆる団塊の世代ですね。

戦後に生まれたとはいえ、価値観は家父長制や軍国主義の旧時代のそれを大きく引き継いでいた部分が多分にあります。

その次の世代である僕たちの世代、団塊ジュニア=氷河期世代は、そうした昔の価値観と現代的な価値観のちょうどはざまに位置しています。

ある意味では、私たちはそれをされた、あるいは頑張ってクリアしたけれども次の世代にそれを引き継がせないように取り組める世代でもあります。

逆に生存性バイアスでそれを強烈に次代に引き継がせる人がいるのも事実ですが、そこを責めてもしかたありません。

できる人間が負の連鎖を断ち切ることが必要です。

そのことは様々な分野にいえることでもありますが、子育て、家族関係においてとても大きいです。

例えば、自分たちが体罰されたからといって、現代ではそれを肯定しないことが大切なように。

こうしたことは自分がされた、頑張ったという一次的な体験が根拠になるため非常に根強いですが、その負の悪循環を繰り返さないためにも現代的な価値観で子育てを話せる場が必要と感じています。

◆ライフワークとして

僕自身は信頼できるパートナーと出会えて子供たちも健康に育ってくれました。

人生の不思議さで保育士になり、結果として家庭や子育ての多くの知識を得て、自分自身の家庭、子育てにおいて自己実現することができました。

今度はそれを社会的に還元していく時期に入ったと感じています。

オンラインサロンや個別相談など対価をいただいて行っている仕事もありますが、この座談会は必要とした人が自由に参加できる場として維持したいと考えております。

一応サポート会員の方に限っておりますが、これは対価のためというよりも荒らし行為などを防ぎ、できるだけプライベート空間として維持し、かつ持続可能にするための対応です。

参加してみたいという方にはそういうわけで少額のサポート会員への登録をお願いしております。恐縮ですがどうぞご理解ください。

参加のいかんに関わらず、趣旨に賛同してくださる方の金銭的支援はもちろんたいへんありがたいです。座談会継続のために役立てます。

参加したい方も、人になにかを話すというのはなかなかに気苦労のいることですが、もし必要ならばいつでもいらしてください。

もちろん、聴くだけの参加でもいいですし、テキストチャットでの参加でもいいです。また上手に話そうとする必要もありません。

人は誰もが尊重されるべき存在です。

誰もが自分を否定されずにいられる場として維持したいと考えています。

次回は7月になりますが、7月13日 月曜日 午後9時を予定しています。

(もしかすると仕事の都合で日程が変わるかもしれません、その際はいつものようにメルマガの末尾のメッセージなどでお知らせします)

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