「ちゃんときちんとしっかり」と距離をとる -頑張りすぎない子育てのために-
毎週火曜日にこのメルマガをお送りしていますが、いただいた相談への回答がありましたので、12/04に臨時でひとつ記事をあげました。
今回はそこでも触れた内容をさらに掘り下げてみようと思います。
◆おちいりやすい「ちゃんときちんとしっかり」子育て
人が話すのを聴いていると、いたるところでこの「ちゃんと」「きちんと」「しっかり」という言葉が使われているのに気づきます。
(企業人が講演や謝罪会見で、政治家がスローガンをいうときに、教員の話の端々にも、学校からくるおたよりにもetc.)
あまりに当たり前にたくさん使われているので、意識しないと気づかないくらいカジュアルに使われているとすら感じます。
子育てだけでなくそれ以前から、この「ちゃんときちんとしっかり」を私たちはほとんど自覚しないまま意識しているし、とりまかれているといえるでしょう。
だからこそ、ちょっとここを自覚してこの先入観や感覚にのまれないようにしておくことが子育てでは必要だと思います。
というのも、この「ちゃんときちんとしっかり」にのまれて流されてしまうと、子育てがひたすら大変になってしまうことがあるからです。
「ちゃんときちんとしっかり」は、言い換えれば「こうあるべき」「こうするべき」「こうすべきでない」といった規範意識の集合体です。
僕は子育てを「しつけ」で考えることはしませんが、「しつけ」で考える子育ては、まさにそれが核になっています。
・「こうあるべき」を大人が子供に作り出していく
・「こうすべき」を大人が子供にもたせていく
・「こうすべきでない」を大人が子供に理解させ守らせる
それらの規範は同時に道徳化していきます。
例えば、「他者にモノを貸せるのがよいこと、貸せないのはよくないこと」のように。
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