自立のための3つのポイント
なんとも難しいことが要求されていますが、そのときの大切なポイントを3つお伝えします。
都市に住んでいると季節感を感じられることは少なくなるようです。
でも、それを感じられる心の余裕があるかどうかで、それへの気づきが多くなりもし少なくもなるのが実際のところのようです。
我が家の洗濯物干し台のまえに隣家のビワの木があり、毎年たくさんの実を成らせています。
ビワは食べてもおいしいですが、初夏の季節を感じさせてくれるのもあって好きです。僕にとって、なんとなく子供時代の楽しかった記憶を思い出させてくれる存在でもあるようです。
さて、今日は自立についての話をしたいと思います。
といっても、いつもなにかしら自立に関わる話をしているような気もします。
何かにつけて自立に触れるのも、自立が子育ての中で重要でありながら形成していくのが難しいからです。
ともすると、子育てが自立のいとなみであると気づくことすら難しいかもしれません。実は生まれたその日から自立のいとなみが始まっています。
これも何度も述べていますが、子育ては相反するふたつのことを同時に行いつつ、そのバランスをとることが必要です。
その最たるものがこの自立というテーマでしょう。
a,(大人が)たくさん手をかける
b,(子供が)自立する
a,とb,は限りなく反対のことでありながら、その両方をしつつゆくゆくは自立の方が上回るようにしていくわけですね。
「自立が大切ですよ」
という話をすると、子供を突き放すことが大事なのだと解釈してしまう人もいます。
a,をなしにして、b,だけになってしまうわけですね。
それゆえに、無視したり、冷たくしたり、世話をしないことをよかれと思ってやってしまいます。
でも、それではうまくいかないのが実際です。
かといって、a,ばかりでもうまくいきません。
行動に過剰に保護や干渉を慢性的にしたり、さらには行動だけでなくメンタル面にまで過剰な保護をしてしまったり。
そうすると、自立とは逆の依存が強い傾向を獲得させられてしまいます。
依存というのもバランスが必要な概念で、人は誰かに頼らずには生きられない存在なので、依存自体が悪いことではないのだけど、過剰な依存や他者に過度に大きくされてしまった依存は、その人に不利益を与えるものとなりかねません。
この相反するものをバランスを取りながら、健全に安定した自立として獲得させていくことが、特に現代の子育ての中でもっとも難しいところかもしれません。
目指すべき所は、
あたたかく必要に応じて助けや見守りがなされるというa,が前提としてありながら、その中で自立の方向を確保しておき、子供がそちらに成長していくこととなるでしょう。
今日は、そのために特に大切になるだろう3つのポイントをお伝えします。