働くことの価値
先日20代の大学生の方とお話する機会がありました。
その方が言うには将来のことを考えて、今のうちに投資として安価な地方の不動産物件を購入しようと思っているとのこと。
さらに聴くとその方が資産家だからというわけではなく、これからの日本の経済に不安があるからという理由でした。
驚くとともにいろいろと考えさせられました。
僕はいわゆる氷河期世代、つまりバブルがはじけて以降社会に出た世代ですが、僕の世代も含めてそれ以前の世代には福祉の業界に行こうとする人が大勢いました。
いまから振り返ると社会的に福祉が一種の流行だった時期と言えるかもしれません。
自分自身のお金の心配がない時代だったので、利他的な仕事を良いと思える人が多かったのでしょう。
教員を志望する人も同時に多かったですが、それもおそらく同様の面があったこと思います。
現在はそれと真逆の状況で学生すら投資をしなければと考えるに至ってしまっています。
さらにそこを考えてみると、「労働」の価値が非常に低くなっていることがひとつあるでしょう。
僕らが若者だったときは、就職をして普通に働いていれば普通に人生は送れるのだという社会への信頼がありました。
その後の現実がどうだったかは別としてそうしたビジョンが持てていました。
現代の若者はもはやそうではないのでしょう。
通常の労働だけでは、普通の経済水準の生活は送れないのではというビジョンを持たされているといえます。